軍の所有する敷地
その広大な森の中
その中に一部焼け野原になっている所があった。
そのところには7機のほど機体があった。
ブロン(ERE-01)トライ(ERE-02)イクサ(ERX-00)シューゲル(ERX-01)
周囲を警戒していた。
「何か来るぞ」
しかし、戌井の一言で周囲に一気に緊張が走った。
各自自機のレーダーでその高速で接近している物体を捕らえた。
『は、早い』
『今までのと比べ物にならない速さだ』
『まだ一体残っていたのか…しかも一番めんどくさそうなの』
と、個々に言っている。
仕方が無い、今日だけですでに二体も戦闘している。
正確には一体だが…
先ほどの戦闘で少し弾を使ったが…
多分問題は無いだろう。
しかし、今まで以上の早い動きだ。
動きに付いて行けるのか?
でも、七対一だから大丈夫だろ。
そう考えていた。
木坂は、少し心配していた。
もともと、イクサは警備用として開発した機体だ。
そんなのが立て続けて戦闘をしたら機体にどんな影響を及ぼすか。
しかも、バッテリの心配もある。
バッテリの残量を考えて戦わなければならない。
推進剤の残量は問題ないだろう。
「やるしかないのか」
そう呟いた。
最後尾で軍人に守られている木坂と向井
そんな中向井はこの調査に出るときに
渡されたコンテナのことを思い出した。
もしまた、アレと遭遇したときに使うように
と、言われた物だった。
「コレに何が入っているのだろう」
向井は、そう呟いた。
しかし、そのコンテナにはパスワードを入力しなければ
開かない仕組みなっている。
どうやらパスワードを知っているのは木坂らしい。
「コレ、いつ使うの?」
向井は今そのコンテナの中身を使うべきだと思っている。
『そうだね。さすがに今までと違う相手みたいだしね』
木坂も使うかどうか悩んでいたらしい。
と、二人はこのコンテナの中身を使う事を決心した。
木坂がパスワードを入力するとコンテナのロックが解除された。
そのコンテナの中に入っていたのは
ガトリングガンだった。
『おいおい、こんなもんどっかから取り寄せたんだよ』
そのコンテナの中身を見た高旗少尉が言った。
確かに一般の人が持っている物とは思えない武装だった。
こんな強力な物どこから仕入れたのだろう?
向井も木坂も高宮の工場でバイトしているが
その工場以外ににも工場を持っている
と、しか聞いた事が無い。
その工場でどんな物が製造されているか気にした事が無かった。
向井と木坂がコンテナに入っている武装を取り出しているとき
別の場所で戌井と日下、伊丹の三人は先ほどから周囲で
動き回っているアレをレーダーですっと監視していた。
しかし、すぐに襲ってこないのだろう?
それをずっと見ていたらなぜか突然止まった。
なぜ突然止まったのだろう?
そんな事を考えていたら
『高熱源たい来ます』
と、向井の一言で分かった。
砲撃のためにとまったのだと。
戌井はすぐに回避行動をとった。
ほかの人たちも向井の一言で
回避行動をとったらしく被弾した機体はいなかった。
「全機無事か?」
『『何とか』』
向井と木坂は答えた。
日下の小隊も無事のようだ。
戌井が再びレーダーを見るとアレはまた移動していた。
自分達がいる、この焼け野原に向かって。
『総員第一戦闘配備』
と、日下のもレーダーを見ていたらしく第一小隊に指示を出していた。
「向井と木坂は後方からそれで俺たちを支援な」
と、そのガトリングガンで向井たちに
援護射撃をするように指示を出した。
『『あ、はい』』
向井と木坂は答えた。
この二人なら支援はできるだろう。
戌井はそう思った。
森の中から焼け野原に出てきた。
その異体の知れないものは怪獣の姿をしていた。
尻尾が付いており今までのと明らかに形状がちがっていた。
第一小隊全員それに向けてライフルを向けた。
いつもと同じ戦法で倒そうとする。
しかし、銃撃を始めると
しかしその攻撃をそれはよけ戸中を尻尾でたたきつけた。
その反動で戸中が乗っているブロンは吹っ飛び地面にたたきつかれた。
衝撃で機体で左腕が動かなくなった。
しかもその衝撃はパイロットにもダメージをあたえた。
向井と木坂は戌井に言われたとおり
後方からガトリングガンで支援している。
戌井は第一小隊とともに射撃戦をしていた。
しかし、毎度のことながらすぐに修復される。
動きも早いためなかなか攻撃が当たらない。
各機ともだいぶ弾を消費した。
残り少しの弾の事を考え日下は司令部に現状報告をしていた。
どうやら補給部隊が来るようだ。
しかし、実際来た部隊はのこ野原を焼いた部隊だった。
再び先ほどと同じようにミサイル当で攻撃しようとした時
その目標となっていた、ヤツは口とから火の弾を出した。
その攻撃は連続していてほとんどの戦闘機を落とされてしまった。
このまま、ヤツを野放しにしていたら町中
…いや、世界的に大惨事になる。
『ヤツをどうにか倒すんだ』
その言葉に
『しかし、火力が全然足りません』
『動きが早すぎてあたりません』
『動きが止まれさえすれば…』
と、各自の言葉が
どうやら弾も残わずかになりそれを使い切れば
攻撃の手がアサルトナイフを使った接近戦だけになる。
「ガトリングガンの弾も後100発ぐらいか…」
向井はさすう呟いた。
最初は一番弾があったはずなのに残りが少ない。
ただでさえガトリングガンは弾の消費が激しいから
仕方が無いことだろう。
しかし、木坂の方はまだカートリッジが一つ残っている。
彼は的確に打ち、そこまで連射せず弾を節約するように戦っていた。
機体の動かし方に関しては向井の方が上で
射撃戦での精密射撃等は木坂の方が上手だ。
それからどのぐらい経ったのか…
だいぶ太陽は西に傾いていた。
第一小隊各機のライフルの弾は切れ、戌井の機体のライフルも弾切れだ。
向井の機体のガトリングガンも弾切れになり、
残りは木坂のガトリングガンだけとなった。
しかし、ヤツにほとんどダメージはなく
相変わらずスピードが速い。
戌井はこのエリアに近づいてくる物体をレーダーで感知した。
それは敵ではなく補給部隊のようだった。
「イクサの二機は補給部隊が着たから補給へ」
『『はい』』
その二機を補給に向かわせたのは
残りバッテリーのことを考えた結果だ。
補給部隊と合流した向井と木坂は
戦況の現状と全機が弾切れだと言うこと
そして、敵の情報を伝えた。
その補給部隊には高宮がいた。
どうやら試作の兵器と
イクサ二号機についている武装のロックを外すことだった。
その兵装はいかにも警備用の兵装で
マルチランチャーから発射されるネット砲だった。
バッテリーの交換とバッテリーパックの再換装が終わり
再び戌井らの援護のために出撃しようとした時
『木坂、これを持って行け』
高宮が言った一言、
コンテナの中に入っていた物は
重量感あるバズーカにも見える。
「これは何ですか?」
と、問いかける。
『なに、第二工場から取り寄せた最終兵器さ』
その意味はまったく分からなかった。
「弾は何発撃てますか?」
妥当の答えだろ。
どんな物か分からないものだから
なおさら不安なのだろう
『一発だ』
その言葉に
「たった一発ですか?!」
驚いたように言った。
確かにこんなに大掛かりな物だから
何発も打てると思ったのだろう。
『そうだ、試作品だからそれだけしか撃てん』
「そうですか」
そんな二人のやり取りがあった。
それからかなり後に判明したのとだが
その兵器はまだ実験段階の特火重粒子砲と呼ばれる物だった。
向井と木坂が戦場に戻ったとき
第一小隊の伊丹機は頭部が降ったんできた。
それ以外にも各機には叩きつれたような機体ダメージがあった。
木坂が持っている兵器に気付いた戌井が言った。
『それは何だ?』
「最終兵器です」
こう答えた。
実際渡された木坂も半信半疑だった。
向井は自機に搭載されたマルチランチャーの
使うタイミングを見ながら応戦に入った。
向井は戦いながら第一小隊と戌井にライフルのカートリッジを渡していた。
そんなことをしていたら自機のライフルのカートリッジが
無くなっている事に気付いた。
交換しようと思っていたらヤツが自分に向かって
突進してきている事に気付いた。
「くっそ」
とっさにさっきリミッター解除された
マルチランチャーを撃ったのだ。
そして、ネットが開かれヤツを包み込んだ。
向井が撃ったマルチランチャーのネットにより動きを封じられた
その物体は闇雲に暴れだした。
しかしほぼ動けない状態であるから木坂が持っていた
最終兵器を使えには結構のタイミングを作ったのだ。
木坂は目標に向けてトリガーを引いた。
それから放たれた高エネルギーの弾はヤツを一瞬で蒸発させた。
しかし、その兵器は自らのエネルギー放出に耐え切れず自爆した。
木坂は、とっさに手放した。
「ホント一回しか使えなかった…」
木坂は高宮が言った意味を実感した。
模擬戦の事件から半年ほど経った。
イクサ(ERX-00)の最終的に完成し警備会社に予備機も含めて
十台ほど配備された。
その後一般用機として、政府から正式に許可が降り
正式に発売が開始された。
しかし、半年前の事件は表の世界に出ることはなかった。
そして、三月の最初の日
高校の卒業式
向井と木坂は四月から
正式に高宮の工場で働くことになった。
「しかし、あのまま第二小隊が独立部隊として機能するとはね」
向井が言った。
どうやら、戌井少尉の部隊は独立部隊になったようだ。
「仕方がないんじゃない。てか、テスト機試験用部隊みたいだし」
木坂は言った。
シューゲル(ERX-01)のテスト以降の新型のテスト運用もしているようだ。
「新型と言えば…」
「ん?」
「いや、共同で開発しているX102系は?」
「あ〜、アレね」
どうやら共同で新たに開発している機体があるらしい。
「そう言えば、木坂は第二工場に決まったんだよな」
「そっちでテストパイロットするから」
どうやら向井と木坂は同じ工場に入っても
仕事する場所が違うようだ。
「第二工場でも新型を開発するらしいからな」
何か聞いたか?
とでも聞きたいようだ。
「まあね」
彼はそれ以上言わなかった。
二年後
木坂は砂漠にある工場で開発している
機体のテストパイロットをしていた。
戌井少尉は中尉に昇格して
特殊車両部隊第二小隊小隊長として毎日忙しい日々をすごしていた。
向井はガタガタと揺れる軍用の貨物に乗って
砂漠を移動していた。
わざわざ新型のテストのための移動だった。
そう、彼はテストパイロットとして
毎日忙しい日々を送っていた。
第一章 完
REV.1.00