遠くはるかに遠き時代

 各世界に大いなる災いが起きた。

 一つの世界は天変地異に襲われ

 またある世界は文明が滅び、またある世界は別世界と繋がり

 それらの世界は混乱と絶望に満ちた

 しかし、その中に光を持ちし者が現れ

 各世界の修復の安定をもたらした。

 またこのようなことが起こらぬように

 各世界の監視と導きを目的に10人の

 監視者をつくり監視を始めた。

 それから数千年がたった。

 

 

 

 「っと、まあこんなおとぎ話があったですよ」

 

 と、高校の歴史の授業だろうか

 

 「先生それってどうなんですか」

 

 と、生徒から

 言い方がおかしいなど

 説教を受けている先生

 彼の名は玉里(たまり)裕也(ゆうや)

 高校の教師で歴史の先生をしている。

 そんな授業中の教室の一角で前と後ろで

 向かい合って雑談をしている生徒がいる。

 他にも、この授業を聞いていない生徒はたくさんいる。

 むしろ、聞いている生徒のほうが少ない。

 

 

 

 その日の放課後

 教室

 今日の授業が終わり生徒たちは帰り始めた。

 

 「良いよな〜、木坂は就職先が決まっていて」

 

 と、教室の中で帰り支度をしながら言っている生徒がいた。

 彼の名前は向井健二

 この高校の三年生で

 進学しようか就職しようか悩んでいる。

 その彼に質問されているのは

 木坂浩二

 向井と同じクラスですでに就職が決まっている。

 

 「そう、みんなそろそろ決まり始めているけど…」

 

 君がただ遅いだけなのでは?

 と、でも言いたそうだ。

 

 「それで、今日も工場に行くのか?」

 

 どうやら、本題はこれらしい。

 

 「まあね」

 

 と、話しながら二人が教室を出て

 そこに、別のクラスの人が待っていた。

 彼の名前は

 稲田健

 向井らとは幼馴染で同じ学校に通っているが、

 クラスが別である。

 その三人が、

 職員室の前を通って玄関に向かおうとした時

 職員室から一人の中年のおじさんが出てきた。

 そのおじさんは、三人に気付き

 

 「稲田くん、向井くん、それに木坂くん、いま下校かい?」

 

 三人は、はいと答えた。

 

 「高宮さんは、学校にどんな用で来たのですか?」

 

 「いや、週末にグランドを借りるための手続きをしにね」

 

 へぇ〜と、何するんだろ?

 とでも、思っているのか。

 うなずいている。

 

 「そうだ、今日、工場に行くつもりだったんだろ?」

 

 と、高宮は木坂に言った。

 

 「まぁ」

 

 と、苦笑いしている。

 どうやら図星らしい。

 

 「今日はテストはないから家に帰りな、土曜日、ココでやるから」

 

 「え、あっはい」

 

 何の話をしているのだろうか?

 話に付いて行けない二人、

 彼らに気が付いたのか高宮は

 

 「気になるなら君たちも見に来るかい?」

 

 突然の言葉に戸惑いを覚える二人。

 

 「おっともうこんな時間だ。それではまた今度」

 

 彼は、そういい残しその場から去って行った。

 残された彼らは

 

 「…帰るか…」

 

 「そうだね」

 

 場の空気に圧倒されっぱなしだった。

 

 

 

 週末

 結局、稲田と向井はそのテストに立ち会うべく

 予定の時間に学校の校庭に来ていた。

 木坂も一緒に来たのだが、

 稲田らと違い落ち着いていた。

 そのグランドには

 すでに大型のトレーラーが一台到着していた。

 シートに包まれている荷台の部分は

 数名のメカニックとほかに高宮の姿があった。

 

 「やあ、来たね」

 

 どうも

 と、それぞれ挨拶している。

 

 「さて、木坂くんそろそろ起動と稼動テストをしたいのだが…」

 

 どうやら、準備が終わって木坂待ちだったらしい。

 

 「はいはい」

 

 と、返事をしつつ

 トレーラーのシートに包まれている荷台の中に入って行った。

 何がなんだか分かっていない。

 稲田と向井

 向井が高宮さんに向かって行った。

 

 「今から何が始まるのですか?」

 

 「いや、これからとある警備会社から開発を頼まれている物のテストをするんだ」

 

 と、少し誇らしげに聞こえたが

 本人の顔をみると

 やっと、ココまで来たか

 とでもいいたいような顔だった。

 

 「何ですかそれは?」

 

 率直の疑問だった。

 

 「知っているかい?今、政府がやっているマスドライバー建造計画とコロニー建造計画」

 

 「はい、前テレビのニュースで見ました」

 

 「それらを建造する際に同時に開発された人形建築用ロボットを知っているか?」

 

 それを聞いて最初はあまり意味がわかってなかった。

 しかし、トレーラーのシートが退けられた時にその意味が分かった。

 そのには、人の形をしたロボット…と言うよりは、

 巨人と言ったほうが分かりやすい。

 約10mはあろうか、

 トレーラの上に横たえていた。

 なるほどね

 と、向井は思った。

 

 「それを元に警備会社用に開発したんだ」

 

 確かに、建設用と比べると外見は人に近く似ている。

 しかし、似たようなものをどこかで見たことがきがしてならない。

 どこでだっけ?

 それとなく聞いてみた。

 すると、

 

 「一様軍用の技術と軍が今採用していない技術を取り入れているから」

 

 軍のものをベースにそれ以上の新技術を導入している

 要するに軍のモノより性能は上

 一対一なら同じ腕のパイロット同士だったら勝てるらしい。

 

 「え、そんなもの作っていいのですか?」

 

 「兵装は基本付いていないし、今はオプションのナイフが付いているが…」

 

 いや、なぜナイフを…

 と、思っているのだろうか

 向井の目線は高宮にいっている。

 

 「さてさて、そろそろ始めるとしようかな」

 

 高宮はその目線に気づいているのか

 はなしをそらすように言った。

 

 「木坂くんそろそろ始めて」

 

 『はい』

 

 と、返事が返ってきた。

 すると、そこに横たえていた機体が動き出した。

 どうやらあれを動かしているのは木坂らしい。

 向井と稲田はくぎいるように見ていた。

 まず、ゆっくりと歩き

 そして、走り始めた。

 そのあと、ジャンプしたり腕を動かしたりした。

 しかし、その動きは何かとギクシャクしている。

 どうやら、ソフトに問題があるらしい。

 技術者たちが慌しく動き回る。

 その光景を見ているのこしかできない二人

 木坂が乗っている機体が右膝をつき

 右手を胸の前にやった。

 そして、胸に当たる部分が開いた。

 どうやら、そこがコックピットらしい。

 その中から木坂が出てきた。

 すると、技術者の一人がコックピットに入っていった。

 中でソフトの書き換えを行なっているらしい。

 木坂は別の技術者と話している。

 何を話しているのだろう?

 向井は思った。

 どうやら機体のことで話しているようだ。

 

 「さて、何とか実用化できそうだ」

 

 高宮は言った。

 作っている側としても不安な要素がいくつかあったようだ。

 高宮に近寄ってくる人がいた。

 どうやら警備会社の人らしい。

 この起動テストを見ていたのか。

 感想を述べている。

 しかし、高宮は未だ目標のスペックに達していないと言っている。

 特に、稼働時間が極端に短い。

 警備用にするのなら

 最低二時間は稼動しないと役に立たないからだ。

 そのところは、今検討していることがあるらしいが

 それを実際導入するは決めていないらしい。

 そんなことを話していると

 町地全体から警報が鳴り響いたのだ。

 最近、警報がどうも多いようだ。

 しかし、今回はいつもと違う

 緊迫した空気が流れる。

 警報が鳴ったことは

 市民は最寄のシェルターに避難しなければならない。

 高校の地下にシェルターが設置されているから

 そのに非難しようと、思った矢先

 高校の周りの森の鳥がやたら騒がしい。

 

 「警報の原因はこの森にいるので?」

 

 と、高宮が言った。

 それだったら高校のシェルターに避難するのは少し危険だ。

 誰もがそう思った。

 しかし、周辺にはココにしかシェルターは無く

 それ以外は工場の方まで戻らなければならない。

 そうこうしているうちに

 その警報の対象物が近くまで接近していた。

 異様な緊張がその場に張り詰めていた。

 

 

 

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 REV.1.01