暑い夏の日

 町にあるごく普通の交番

 

 

 

 しかし、その交番の奥では

 一人の人間の青年を二人の警官の獣人が

 挟む様に立っていた。

 それは、取調べを受けているようにも見える。

 実際は青年がパソコンを修理している。

 ただ、それを見るだけしか出来ない

 警官の二人

 その二人に囲まれている人が

 

 「なるほどね」

 

 故障の原因が分かったらしい。

 

 「ここが壊れている」

 

 と、いい指を刺している。

 野洲(大樹)と佐伯の二人が覗き込む

 

 「なるほど、で直せそうか?」

 

 少し心配している佐伯

 

 「ええ、そのパーツを取り替えれば」

 

 「そうなんや、ほんじゃぁ頼むわ」

 

 「はいはい」

 

 と、野洲(健也)返事をして交番から出て行った。

 もちろん、パーツを買いに行くのが目的だが、

 少し古いパーツだったが

 今でも売っているところがあるのだろうか

 と、疑問を持ちつつ

 多分、大垣さんに頼めば見つかるかな

 と、思い大垣のお店に向かい始めた。

 

 

 

 20分ほど歩いたのか野洲(健也)は自宅がある

 アパートの1階にある大垣のお店に着いた。

 

 「いらっしゃい、あれ?今日はもう終わったはず・・・」

 

 と、午前中まで働いていた野洲が来たので

 少し戸惑っている大垣

 

 「このパーツって、ありますか?」

 

 と、メモを書いた紙切れを大垣に渡した。

 そして、そのメモに目を通す。

 

 「これらね、今じゃあ生産していない物ばかりじゃあないか」

 

 パソコンのモニターに目をやりながら言った。

 

 「でもね、代用品とかが色々あるからモノとしてはそろうよ」

 

 と、言い残して奥の部屋に入って行った。

 

 

 

 数分後、

 その、代用品として使われるパーツを持って大垣は、

 カウンターに戻ってきた。

 

 「でも、そんなに古いモノを使って何をするんだい?」

 

 と、会計をしながら言った。

 大垣は、メモを最初に見た時から思っていたのだろう。

 確かにこんなに型落ちしたものを今頃使う人は少ない。

 

 「人に修理を頼まれていて・・・」

 

 と、少し戸惑いながら野洲は言った。

 

 「へぇ、それならさっさと直してやれ」

 

 「あ、はい」

 

 と、言いお店を後にした。

 そうだ、交番まで距離があるから自転車を使おう。

 と、思い駐輪場に行った。

 

 

 

 徒歩と比べてさすがに自転車は早い。

 十分程度で交番に着いた。

 そして、奥の部屋まで通され

 買って来たパーツを壊れたパーツと

 取り替えてパソコンのカバーを閉じ、

 修理が終了した。

 

 「これで動くはずなんだけど・・・」

 

 と、健也は言い

 パソコンの電源を入れた。

 すると、たちまち画面が立ち上がり

 いつも使っている二人が見慣れた画面になった。

 

 「さすがやな。健也」

 

 野洲(大樹)が自慢げに言っている。

 むしろ、誇らしいのか

 頭をなでている。

 

 「それにしても君すごいね」

 

 佐伯も少し驚いている。

 

 「一様専門ですから」

 

 と、少し控えめに言った。

 

 「ん〜、そうや」

 

 突然野洲(大樹)が言った。

 何かひらめいたらしい。

 

 「佐伯はん、今日夕方までやろ」

 

 「そうですけど・・・」

 

 「ほなら」

 

 と、健也を一瞬見て、

 コソコソと佐伯の耳元で話した。

 野洲(健也)は薄々気付いているのか

 飽きれた顔で見守っている。

 

 「え、それってホントですか?」

 

 「そうや」

 

 二人は何か楽しそうな話をしている。

 しかし、野洲(健也)にとっては

 迷惑していることである。

 

 「っと、言うわけや」

 

 と、ニッコリと不自然な笑みを浮かべて

 野洲(健也)に言った。

 

 「どうせ、駄目って言ってもダメなんでしょ」

 

 少し考えて、

 

 「分かった。分かりましたよ、やればいいのでしょ」

 

 もう、投げやりだ。

 

 「それじゃあ、頼むわ」

 

 それから交番を後にする野洲(健也)

 今晩、何を作ろうか?

 ただ、それを考えながら自宅に向かい始めた。

 

 

 

 

 あとがき

 

 前回かせ登場した二人ですが。

 前のあとがきで書かなかったことと、

 今後ストーリー上では繋がって行くのですが

 詳細を多分書かないのでココで二人の詳細の設定を

 公開します。

 まずは、野洲大樹についてです。

 職業は、警察以外にも町の道場で講師もしています。

 その、道場は佐井堂や大賀(虎永)が通っている道場と

 同じ所です。(要するに二人の先生)

 そして、佐伯宗次についてです。

 話上では、大樹の後輩のように見えますが、

 実は年上で職業上は先輩です。

 しかし、その交番では、その年に転勤になったばかりで、

 単身赴任・・・初期のメンバーの中で唯一結婚しているキャラクターです。

 夫婦の話は多分出てこないかな?(2010/04現在)

 ちなみに歳は、この話の段階で28歳です。

 さらに、大樹は23歳・・・健也が17歳だから6歳差か。

 

 

 

 

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