「今年のクリスマスは一人か…」
毎年、クリスマスは大抵
家族か友達と過ごしていたが
今年からは一人暮らしをはじめたのと
仕事の関係でこの年末は実家に帰ることができないのだ。
それは、クリスマスの数週間前
たまたま大学のキャンパスで
幼馴染の大賀に出あったので
クリスマスは空いているかと
聞いてみたら、
「ゴメン、その日は先客がいる」
と、あっさりと断られたのだ
その後日
別の大学に行っている
佐井堂にメールで同じことを聞いたら
そちらもNGだった。
今、お店にはそんな大垣とアルバイトの野洲
ほか数人のお客がいるだけだった。
野洲はいつもの様に接客をしている。
その彼もクリスマスの日の午後は休みを取っている。
接客を終え大垣の近くに戻ってきた。
しめたと思い、彼にも空いているかと聞いてみようとした時、
「あの、大垣さん25日空いていますか?」
と、少し申し訳ないように彼が先に問い掛けて来たのだ。
「え」
先に言われた。
と言うより
ついを突かれた
見たいな顔をしている大垣
「いえ、何か顔に25日空いている人いないかな、って顔に書いてあるから」
少し心配そうに言った。
「っえ、そう」
大垣は少し驚いた。
「もし、よかったらパーティするのでどうですか?」
野洲は本題を手短に言った。
うん〜と少しうなずいて、
「良いよ」
「これを」
と、野洲が一枚の紙切れを渡した。
それには、はーティの詳細が書いてあった。
25日当日
大垣はいつもの様に店を開けた。
しかし、その日に限っていつもよりお客が多く
午前中はいつも頼もしい野洲がいたが、
それでも態様できず、午後になってから
ひと段落し、野洲は予定より一時間長く仕事した。
そのおかげで残りの午後からは自分と副店長の二人で
店を切盛りできる状態まで客数は減り、
夕方からの交代時間まで何とか乗り切ることができた。
大垣も夕方に仕事を終えあがった。
それから自分の家に戻り、
外に干してある洗濯物を取り込んだ。
約束の時間になったので、
向かい側の部屋に住んでいる野洲の家に向かうことにした。
いつもの様に玄関のインターホンを鳴らすと
物音がしてドアが開いた。
いつもなら大牙が出てくるが今日は違った。
「いらっしゃい。大垣さん」
と、ドアから顔を出し野洲が言った。
何かを作っているのだろうか?
野洲が料理する時の特有のおいしい匂いがする。
お邪魔します、と部屋へ入って行き少し驚いた。
同じ階の学生用の部屋のはずなのに
大垣が住んでいる部屋の約二倍の広さがあった。
その驚きを見て彼は少し笑みを浮かべていた。
「驚きましたか」
大垣は軽くうなずいた。
こんな部屋を借りて家賃は大丈夫なのか?
と、疑問を持った。
「家賃とか大丈夫なのか?」
「ええ、この部屋はもともと二人用で二人で、
家賃を割ると一人用と比べて一人当たり少し安くなるんです」
へぇと、うなずいている大垣
二人用、だから大牙くんと一緒に住んでいるのか
あれ?
「そお言えば、大牙くんは?」
「もう一人のお客を迎えに行きました」
もう一人のお客?
どんな人なんだろう。
大垣は何か引っかかる感じがするような気がした。
どれぐらい待ったのか大垣は野洲たちの部屋に一人残された。
主催者の野洲は台所で料理の仕上げをしている。
その時、玄関のドアが開いた音がした。
二人の声が聞こえる。
一人は大牙だとわかった。
もう一人の声も聞き覚えがあった。
誰だったけな?
そんなことを考えていた。
そして、部屋のドアが開いた。
大牙と共に入って来た虎の獣人…
二人は目が合った。
「「ああ」」
叫び声のような驚いた声が響いた。
その声に驚いたのか、台所で料理をしていた野洲が駆けつけてきた。
その場にいた大牙も目を丸くしていた。
二人は、顔を赤めて
「「失礼しました」」
と、言った。
その場に漂う微妙な雰囲気
それを払うかのように野洲が言った。
「大垣さん、大賀さんのことを知っているですか?」
「ああ、君達よりもずっと」
「そうですか。でもその反応からすると、
大牙くんのお兄さんって言うことは知らなかったのですか」
「え?」
確かに昔、弟がいると言う話があったかも知れない。
極力大賀の家庭の話は避けていたこともあって、
兄弟の話もそれほど前の話だったのか。
と、思う大垣
「大牙くん、自分のことは自分で説明してね」
と、言い残し野洲は台所に戻って行った。
残された三人は、部屋で座って話し合った。
そして、話が終わった。
そこへ
料理を持って野洲が部屋に入って来た。
「お待たせ」
食欲そそるその香りに部屋中いっぱいに広がる。
その後、深夜ごろまでパーティは続いたらしい。
あとがき
何とかクリスマスに間に合った。
どうも製作者のコウジです。
今回の話は、まだ苗字がわかっていなかった
大牙くんの苗字とその兄の大賀虎永の関係?
25日に公開するの前提に急遽製作した話。
おかしなところがいっぱい…
っま、2月頃に修正わ加えると思います。
REV.1.00